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風疹ワクチン未接種者に対する風疹ワクチン接種勧告および風疹ワクチンの入手困難による、MRワクチン(麻疹風疹ワクチン)での対応に関するご連絡

2013年4月4日

東京都内で、これまでにない規模で風しんの流行が続いています。流行当初は予防接種を受けていない成人男性の流行でしたが、3月に入ってからは小児や女性の患者報告も増え、流行は全年齢にひろがっています。 風しんワクチンの定期予防接種は、昭和52年の開始当時は、先天性風しん症候群の発生を防ぐことを目的に中学生の女子のみを対象として予防接種が行われたため、現在30代後半以上となる男性は定期予防接種の機会がありませんでした。また、平成7年からは男女ともに接種対象になりましたが、現在の20代後半から30代前半の男性の接種率は低く、これらのことから風しん患者の多くが20代から40代の男性となっていると考えられます。このことよりも、全国的に風疹ワクチンの接種勧告が出されております。
妊婦さんを守るためにも、予防接種を受けることが必要です。なぜかというと、免疫のない女性が妊娠中に感染すると、胎児が先天性風しん症候群となる危険性が高くなり、注意が必要です。 妊婦さんの周囲にいる方は、自分が患者にならないよう、予防接種を受けましょう。また、感染してしまったら妊婦さんにうつさないように注意しましょう。妊婦さんの職場や家庭での感染予防が重要です。 ただ、このような東京都内での大規模な風疹の流行のため、風疹ワクチンが手に入らない状態となっております。ただ、麻疹、風疹ワクチン(MRワクチン)は入手可能であり、現在、流行の中心となっている20代から40代の方々はMRワクチンそのものを受けられていない可能性も高いことよりも、当院では今回の風疹流行に対してMRワクチン接種での対応を行っていく方針といたしました。迅速の対応が必要な事態であることよりも、ご理解をいただきたいとともに、対象者の方々は早急な接種を行われることをおすすめします。